日本のスキー場について
スキー場にここ数年訪れている方々は、よくわかるかと思いますが、外国人旅行者の増加がスキー場にも波及しています。主な要因を私なりに整理した記事になります。
読んでいただくと、なぜ今日本のスキー場への投資にチャンスがあると考えているのかが伝わるかと思いますので、こちらも併せて読んでいただけると幸いです。
スキー場運営している上場企業
アジアの富裕層の人口が増加傾向でもあるため、日本のスキー場には海外からの需要が増えていっているが、まだまだこれから増えることが予想されるため、スキー場運営している企業への投資の可能性を一緒に見ていきましょう。
日本の株式市場に上場している企業でスキー場経営を行っている企業は以下の通りである。違っていたらコメントで教えていただけるとありがたいです。
- 日本スキー場開発(6040)
- 西武ホールディングス(9024)
- 富士急行(9010)
- 東急(9005)
- 東日本旅客鉄道(9020)
- 東武鉄道(9001) ※グループ会社の東武興業が運営
- アルペン(3028)
運営しているスキー場
上記に記載した企業がそれぞれ運営しているスキー場を比較してみる。チャート分析やファンダメンタルズ分析をしてどの企業がいいのかというのは、他のブロガー、YouTuberさんにお任せすることにしようと思います。
あくまで、スノーボーダー目線で運営しているスキー場に魅力があるのかないのかを判断し、そこを根拠におすすめできるのかできないのかをお伝えしようと思います。
日本スキー場開発(6040)
日本の上場企業で、社名にスキーと入っているのはこの会社だけです。私がメインで行くのが白馬エリアのスキー場なため、よくここのスキー場にはお世話になってます。
- 白馬八方尾根スキー場
- 白馬岩岳スノーフィールド
- 栂池高原スキー場
- 鹿島槍スキー場
- 竜王スキーパーク
- 菅平高原スノーリゾート
- 川場スキー場
- めいほうスキー場
なんといっても海外から人気の高いエリアである白馬エリアに4つもスキー場を抱えているのが、伸びしろを感じます。このエリアは豪雪地帯に指定されており、雪の量、質が両立されています。また、景色がいいことも人気が高い要因になっています。
最近はNorthFaceや、Patagonia、SnowPeakなどのアウトドアブランド直営店も出店が続いていることから、注目度の高さがうかがえます。
西武ホールディングス(9024)
バブル時代にいくつものスキー場を建設してきた企業の1社になります。バブル時代はまだ子供だったので、建設ラッシュを体感できてはいませんが、その時にいろんなスキー場を建設してくれたおかげで、いろいろなスキー場が滑れて感謝してますが、もう少し計画的にリフトを建設してほしかった。。。話が逸れました。
- 富良野スキー場
- 雫石スキー場
- 苗場スキー場
- かぐらスキー場
- 八海山スキー場
- 万座温泉スキー場
- 軽井沢プリンスホテルスキー場
- 志賀高原 焼額山スキー場
- 妙高 杉ノ原スキー場
- 狭山スキー場
- 松花湖スキー場(中国)
苗場、かぐら、志賀高原とまさにバブル臭がすごいラインナップです笑
西武グループで今も人気で今後も需要が伸びそうなスキー場は、かぐら、苗場、杉ノ原あたりでしょうか。地理的には八海山も雪が大量に降りそうな場所にあるので伸びていくんじゃないのかなと思ってます。行ったことないですが笑
富士急行(9010)
メインでスノーリゾートを運営している会社ではなく、運営しているスキー場もそこまで魅力はないため、スノーの関連で投資を考えるには微妙かなと。
- フジヤマ スノーリゾートYeti
- あだたら高原スキー場
ただ、Yetiは富士山で滑るということが、外国人旅行者に一定程度の需要はあるのかなと感じます。全然関係ありませんが、ええじゃなかは今のところ一番怖かった絶叫です。
東急(9005)
西武グループとバブル時代にリゾート開発競争を繰り広げた、会社ですね。下記に記載したスキー場の他にもたくさんスノーリゾートを運営していましたが、バブル崩壊後の不況で手放し、現在に至っています。それでも結構運営してますが。
- ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ
- グランデコスノーリゾート
- ハンターマウンテン塩原
- マウントジーンズ那須
- たんばらスキーパーク
- タングラムスキーサーカス
- 蓼科東急スキー場
- 富士見パノラマリゾート
- スキージャム勝山
やはり、注目はニセコです。国内でもトップの人気を誇るニセコユナイデットの中核を担うスキー場を運営しているため、これから売上が拡大していくことがほぼ確実かと思います。
インバウンドを多く狙えそうなスキー場は他にありませんが、ハンターマウンテン、スキージャムなどはそれぞれの地域の中心的なスキー場であるため、これからも一定程度日本人客からの需要は保たれていくのかと思います。
東日本旅客鉄道(9020)
東日本旅客鉄道と言われてもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。JR東日本の正式名称です。実は1か所だけですが、スキー場を運営しているんです。
- ガーラ湯沢スキー場
このスキー場は全国のどのスキー場にもない特徴があります。なんと、新幹線のホームとスキー場のチケット売り場が直結なんです。
東京近郊からのアクセスはもっともよいスキー場でしょう。外国人旅行者にはかなり利便性の高いスキー場であるため、今後利用者の増加が見込まれます。
ただ、昨今会社にわざわざ出社しなくても、リモートで自宅から仕事をする方が増加してたり、出張がTV会議になったりしているため、本業の鉄道事業が今までのような売り上げはあげられないため、株価はもとの水準まで戻るのかは怪しいところですよね。。
逆にスキー場にとっては地方に住む人が増える可能性も見込まれているので、ウィンタースポーツ人口がもしかしたら増えるかもしれませんね。
東武鉄道(9001)
グループ会社の東武興業が以下スキー場を運営しています。
- 天神平スキー場
- 蔵王温泉スキー場(一部)
- 日光湯本温泉スキー場
東武鉄道自体が直接運営しているわけではないため、業績にはほぼ影響ないかなと思いますが、気になったのであげました。
天神平ですが、ここは近年になってスノーボード界ではとても有名なイベントの開催地になってます。天神バンクドスラロームとMINAKAMI VIBES (水上バイブス)というイベントです。
天神バンクドスラロームとは、スキー場の斜面のスラロームコースの滑走タイムを競う大会で、この大会が人気でたため、全国のスキー場でもスラローム大会が開催されるようになりました。
私も何度が別のスキー場の大会に参加しましたが、想像以上に奥深く、難しいです。同じコースを滑っているのになぜこんなにも他の人達とタイム差が出るのか研究と練習に取り組むようになりました。
http://tj-bankedslalom.com/
MINAKAMI VIBES (水上バイブス)は雪で地形作り、様々な角度、スピードで地形を縦横無尽に滑走して楽しむイベントです。普段とは違った滑り方ができるのですが、ある程度滑れるようになってからでないと楽しめないので、興味ある方はしっかり練習してから行かれることをおすすめします。
こんだけ書きましたが、売上増加にはある程度影響はあるものの、このようなイベントは滑るところが限られるため、結果客が増えすぎると、密集してしまい、滑走満足度がたいして上がらず、結局一時的に客数が増えるものの、長期的に客数が伸びていくかというとそうでもないという難しさがあります。
蔵王は広さと雪質、量も申し分なく、樹氷も見ることができるスキー場であるため、もっと人気がでてもよさそうですが、リフトの配置がいまいちで、また遠いですからね。。他の会社もリフト架けているので、合併して合理的な経営ができればまた変わってくるんでしょうが。
アルペン(3028)
最後は誰もが知る、スポーツ用品店のアルペンです。個人的には今回調べていて、結構意外でした。ゴルフ場も運営しているんですね。
考えてみれば、自社が扱っている商品が売れれば、運営している施設の売り上げアップにもつながりますし、合理的なのかもしれません。販売している商品の試乗会、試打会を運営している施設で行えば一石二鳥ですし。次はキャンプ場をオープンしたりするかもしれませんね。そうなったりすると相乗効果でアルペンの企業価値はもっと上がっていくのかなと思います。
- ウイングヒルズ白鳥リゾート
このスキー場は中京圏、関西圏からのアクセスがよく広さもそこそこあり、奥美濃という豪雪地帯にありますが、ここ数年は奥美濃あたりは降雪量がかなり少なくなってきているので、大幅に売上が伸びていく可能性は少ないかなと思います。
まとめ
スキー場運営している上場企業を上げていきましたが、自分が魅力を感じるスキー場運営している企業は以下の3つです。
- 日本スキー場開発(6040)
- 西武ホールディングス(9024)
- 東急(9005)
これらの企業はコロナの影響をかなり受けて、財務状況は悪くなっており、株価も回復傾向にはありますが、まだ低位にあるかなと思うので、状況を見つつ投資を狙おうかと考えています。
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